ヤンキー君のお隣に♪<完結>


……

「それにしても先輩、すごい量ですね」


松山は俺が持ってる紙袋を指差した。

「ああ…全部お前にやるよ」

紙袋の中には、クラスの女子から貰ったチョコが入ってる。


おそらく、半分以上は義理チョコだ。

中には、どこで覚えたセリフだよって突っ込みたくなるような告白してくる女子もいたが。



「いらないんですか?」

「ああ…」

……当たり前。

義理で貰うチョコなんて欲しくないし、
外見がカッコいいから性格もいいと勝手に決めつけてチョコを渡しにくる奴のチョコなど食べる気にもならない。

俺が欲しいのは奈保から貰ったチョコだけだから。




「…いや、俺もいりません。彼女のチョコで充分ですから」






…はっ?

彼女?


「お前、付き合ってる奴いるのか?」


「はい」






はぁっ!?

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