ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「まあまあ二人とも落ち着いて。ここで言い争いをしてると結構目立つからさ」

松山の言葉にふと我にかえる。

周りを見渡せば、登校中の生徒がチラチラとこっちを見ていた。


「舞ちゃんもしゅうも早く校舎に入ろうよ」


「うん」

「ああ」


奈保の言葉に今度は園原と俺の声がハモってしまった。




……



奈保と園原は走って校舎へと向かう。


残された俺と松山。


「先輩!…ダブルデート楽しみですね♪」


「…お前が行く限り、俺は行かない」


「え―っ…そんな冷たいこと言わないでくださいよ~一緒に行きましょ?」


「俺は奈保と一緒に行く」



「え―っ…俺と奈保どっちが大事なんですか?」


…何言ってんだコイツ…?



「奈保に決まってんだろ」



「え―っ…」


やっぱりコイツと仲良くするのは100年たっても無理そうだ。




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