ヤンキー君のお隣に♪<完結>
…って言いながら、実際は俺が逃げてるだけなのかもな。

奈保からも。

アイツからも。




―――

夕方。


俺のケータイに見知らぬ番号から電話がかかってきた。

不審に思いながらも、通話ボタンを押すと



「もしもし、高倉君!!…今どこに居るの?」


相手は園原だった。

「どこって…家だけど」


「家!?…なんで学校に来ないの?」


「それは…行き…」

「なんで奈保ちゃんのメールに返信しないの?…なんであの時、教室から出ていったの?」


俺の返事は見事に遮られ、園原に質問攻めにされてしまう。
< 399 / 627 >

この作品をシェア

pagetop