ヤンキー君のお隣に♪<完結>
だからー

書きたい内容書いて相手に送るだけ。

ただ、それだけのことなのに、妙に緊張して、ボタンを押す手が震える。



『南公園の前で待ってる』


絵文字も何もない、素っ気ないメールを彼女の元へ送る。

彼女がくることを信じて。





―――

メールを送って数分後、南駅に着いた。


もちろん彼女はまだ来ていない。


俺は近くのベンチに座りながら、彼女の到着を待ちつつ、今日伝える内容を確認していた。



…全部。

全部話そうと思っている。

俺とアイツの関係も

俺が忘れられない訳も


全部、全部。
< 401 / 627 >

この作品をシェア

pagetop