ヤンキー君のお隣に♪<完結>
―――しばらくすると早足で彼女はやって来た。


「…しゅう!…なんで…学校来ないの?」

いきなりの質問に思わず苦笑してしまう。


「もしかして…私のせい?」


「…違う」

「じゃあ…なん…」


「奈保!…俺の話、聞いてくれるか?」


「う、うん…」


奈保は俺の隣に座った。



「あのぬいぐるみ、俺が渡した相手はもちろんお前じゃないし、妹の優子でもない」


「うん」


「渡したのは…中学の同級生だ」


「…うん」


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