ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「あはは、高倉君。彼女にはなんでも話すんだ?」
「うーん…そうでもないよ」
「そう?……あっ!…それでね、記憶障害あるっていうの嘘なんだ」
「うそ!?」
「うん…私さ、かなりの石頭なのか頭打ったのに、記憶はっきり残ってたんだ」
「……」
「だからさ、ほんとは全部覚えてるの。いじめられてたことも。それをいつも高倉君がかばってくれてたことも。……高倉君にフラれたことも」
「……そう……だったんだ。……でも、どうして…」
「なんで嘘ついたのかって聞かれると、その理由はたくさんあるんだけどね、一番の理由は…高倉君に私のこと早く忘れさせるためかな」