ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「はっ!?…俺はお前みたいに頻繁に照れないけど」
「うそ!…前なんか自分で言ったことなのに、自分で照れてたし」
「はっ!?そんなわけねぇよ」
「ううん…照れてた!」
「だから照れてない。奈保、しつこい」
「何よ!最初に言ってきたのはしゅうじゃない!」
……
さっきの甘いムードはどこえやら。
些細なことで言い争ってしまう私たちは周りから見ればまるで…小学生。
でも、昨日までの不安が消えたぶん、しゅうとの関係が少し深まった気がする。
それはきっとしゅうも気づいてるんじゃないかな?
なんというか…
言葉で言い表すのは難しいんだけど
なんかね、気楽に話せるようになったっていうか…なんというか…
うまく説明できないけど…
でも、これだけは言える。
私たちの関係が深まったのは
きっと
鈴原さんの優しい嘘のおかげ。