ヤンキー君のお隣に♪<完結>
ちゅ。
唇に伝わってくる温かい感触。
そっか…あのときもキスされたんだ。
私はゆっくり目をあけた。
唇がゆっくり離れた。
顔を赤くして私を見つめてくる彼。
やっぱり、あのときの王子様はしゅうだったんだ。
「しゅう…くんだよね?」
「はっ!?…お前…何…」
「保育園のころ私にキスしたしゅうくんは…しゅうだったんだ」
「お前…覚えてたのか?」
「ううん、思い出した…っていうか、確信が持てた」
するとしゅうは
“なんだそれ”
と笑いながら
「あのとき、泣かれてめちゃくちゃ焦ったんだけど」
「しょうがないじゃん。保育園で私の唇奪われたんだよ。そりゃ泣きたくなるよ」