ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「ホントに私たち、楽しそうに話してるように見えた?」
どう見てもあれは先輩の私が、後輩の松山君を脅していた (実際はそうじゃないけど…)かんじに周りからは見られてたと思う。
松山君。
終始、困った顔してたし。
笑顔もひきつってたし。
「うん♪ホントに付き合ってるのかと思ったんだもん♪」
やはり、有紀の視力は正常じゃないみたいだ。
「でもさ、今は友達以上恋人未満かもしれないけど、将来進展する可能性はあるの?」
いやいや、まず友達でもないし。
「ないでしょ……多分…」
そう言うと有紀はニヤッと笑った。
「多分ってことは、付き合う可能性は0じゃないんだ」
「……まぁ」
将来、なにが起こるかなんて誰にもわからないし。
「じゃあ、実際、舞の中では松山君は恋人としてアリなの?」