ヤンキー君のお隣に♪<完結>






「……は?今、なんて言った?」



私の声が小さすぎたのか高倉君には聞こえてないみたいだった。






そっか。



今の私の声は、高倉君にとって聞こえない声なんだ。


…ううん、聞こえちゃいけない声なんだ。






だって、高倉君には奈保ちゃんがいるから。





「園原?」



「知らない!」



「……え…?」




溢れそうになる涙をこらえながら、私は高倉君の横を通り抜け、トイレに向かった。






< 530 / 627 >

この作品をシェア

pagetop