ヤンキー君のお隣に♪<完結>




なに言っちゃってんだろ…

私。

熱のせいで、頭おかしくなっちゃったかな?




こんなこと松山君に言っても仕方ないのに。





馬鹿みたい。




ホント、私って馬鹿みたい。







やだ、また涙がでてきた。




もう今日、何回目の涙?




泣いたって仕方ないのに…




頭フラフラする。


また鼻水出てきちゃった。



涙、相変わらず止まらないし。



熱、上がってきたぽいし。






ホント…私って、どうしてこうなんだろ?






「先輩、大丈夫ですか!?先輩!!」





気づいたら、私は松山君に寄りかかって立っていた。






「ご…め…ん」


やだ、声まで掠れてきてる。




後輩の松山君に迷惑かけちゃってごめんなさい。






松山君が私の腰に手を回してギュッと身を寄せてきた。





「先輩、俺の家…この近くなんで、一回よりましょう」





「そんな…悪いよ」




いくらなんでもこれ以上迷惑かけたらダメ。



「…私、歩いて帰れる」





「奈保にあって、先輩に無いところはそこですよ。きっと。人に頼ること、甘えること。今だって、辛いくせに無理してますよね?たまには甘えたって、誰も怒りませんよ」






< 542 / 627 >

この作品をシェア

pagetop