ヤンキー君のお隣に♪<完結>
なに言っちゃってんだろ…
私。
熱のせいで、頭おかしくなっちゃったかな?
こんなこと松山君に言っても仕方ないのに。
馬鹿みたい。
ホント、私って馬鹿みたい。
やだ、また涙がでてきた。
もう今日、何回目の涙?
泣いたって仕方ないのに…
頭フラフラする。
また鼻水出てきちゃった。
涙、相変わらず止まらないし。
熱、上がってきたぽいし。
ホント…私って、どうしてこうなんだろ?
「先輩、大丈夫ですか!?先輩!!」
気づいたら、私は松山君に寄りかかって立っていた。
「ご…め…ん」
やだ、声まで掠れてきてる。
後輩の松山君に迷惑かけちゃってごめんなさい。
松山君が私の腰に手を回してギュッと身を寄せてきた。
「先輩、俺の家…この近くなんで、一回よりましょう」
「そんな…悪いよ」
いくらなんでもこれ以上迷惑かけたらダメ。
「…私、歩いて帰れる」
「奈保にあって、先輩に無いところはそこですよ。きっと。人に頼ること、甘えること。今だって、辛いくせに無理してますよね?たまには甘えたって、誰も怒りませんよ」