ヤンキー君のお隣に♪<完結>
部屋全体を見渡してみる。
棚の上には陸上で貰ったらしき、トロフィー。
机の上は綺麗に片付いていて、ベッドは白と黒で統一されていた。
私は床に座り電話をかける。
プルルル
プルルル
『もしもし』
「もしもし、私。今、仕事中?」
『うーん、今ちょうどテストの採点しててね、今日中にしろって言われたから今日も帰り遅くなるわ』
「そっか……わかった、頑張ってね」
『ありがと』
そう言って電話はプツッと切れた。
電話の相手はお母さん。
中学校で英語を教えてる。
ちなみにお父さんは単身赴任で海外にいる。
あー、どうしよ…
お母さんに迎えに来てもらおうと思ったのに…
やっぱり、歩いて帰るしかないかな。
長居するのも悪いしね。
そう思って立ち上がると
頭がクラッとして
瞼が重たくなって
私はそのまま気を失ってしまった。