ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「へぇー。相思相愛ねぇー。お前と?…園原先輩が?」
「おい!勝手に見んなよ!」
俺はあわてて電子辞書をとじた。
「無愛想な色男もついに恋したわけだ」
無愛想って、姉貴みたいなこと言うな。
「うるせえなぁ…何しにきたんだよ」
「お前に伝えたいことあってさ。…あの噂、マジかもしれないんだよ」
「はぁ?」
「今日、優子が俺に声かけてきたんだよ。『橋元君、おはよー』って」
「へぇー良かったな」
「なんだよ、その棒読みなセリフ」
「挨拶されただけだろ?」
「でも、お前は優子に挨拶されたことあるか?無いだろ?男できっと俺だけだよ」
勝手に決めつけんなよ。
「気のせいだと思うけど」
「あー!わかった。お前、園原先輩と上手くいかないから、優子と上手くいってる俺に妬いてんだろ?」