ヤンキー君のお隣に♪<完結>
「それより、お前…今日の放課後デートで園原先輩に告白するんだろ?」
「さぁ?」
「さぁ?…ってお前のことだろ」
「お前には関係ない」
「そんな言い方すんなって。大丈夫、俺は優子一筋だから。横取りはしない主義だし」
「何が大丈夫なんだよ」
小1からずっと一緒だったけど、コイツの考えてることは本当にわからない。
その時
「橋元君、優子が呼んでるよ!」
「……おぉ、今行く」
そう言うと、橋元はニヤリと笑い、
「悪いな、智也。春が来たのはお前じゃなくて俺だったようだ」
そう言って高倉優子の元へかけていった。
なんなんだよ、マジで。
アイツが高倉と付き合うことには何一つ文句はない。
だが、先を越されるとなるとそれはそれで腹が立つ。
高一でまだ彼女いなくても平気なはずなのに。
橋元に彼女がいて、俺にはいないってのが、納得できないんだよな。