ヤンキー君のお隣に♪<完結>
刺々しい女の声が俺たちの耳にはっきり聞こえてきた。
「じゃあ、私…行くね。ここで待ってて」
そう言うと先輩は扉を開けて中に入ってしまった。
「こんなことして楽しい? 松本さん?」
園原先輩の声が聞こえてくる。
「何しにきたわけ?今さら。」
ハスキーな女の声も聞こえてくる。さっき聞こえた刺々しい声と同じ声。
この声…どこかで……
「奈保ちゃんを助けにきたに決まってんじゃん。」
「ふーん。やっぱりあんたは私らを裏切るんだ」
裏切る?
園原先輩が…?
「裏切るもなにも私は元々あんたのこと好きじゃなかったから。だから、まやちんのグループから離れたの」