アニマル☆バカリズム
 No!どうしよう!やばい、死ぬ。あァ、最後に贅沢してウォシュレット使い放題すればよかった。なんで取り乱してるかって!?あのヨーグルト、さっき俺が投げたやつだから!会長かなりキレてるもん。目がやばいよ、オーラがやばいよ。やばいよやばいよ。あ、出川さんじゃないよ。…んな事言ってる場合じゃない!


「えっと、それには深ーい訳があっt」

「会長、新しいファッションですか? お似合いですね」


 うぉおぉい! 今なんて言った!? お・似・合・い? ヨーグルトが? こいつは本気でそう言ってんのか? それともワザと?


「へェ、コレがお似合いねェ…」


 会長の怒り倍増じゃんかよ!いつもの黒いオーラが300倍に感じられるよ。


「レックス、とりあえずお前は黙れ!」

「なんでですか?」


 レックスは俺の言葉の意味がわかんないみたいで、首を傾げてやがる。コノヤロー! 怒りで拳を握るけど、会長のオーラに圧迫され、身動きがとれない。レックス、頼むから何も言わないで。


「投げたのはロボじゃないですか。似合うと思ったから投げたんですよね?」


 なぁぁ! なんでお前はそういう余計な事をぉおぉお!

 恐る恐る横目で会長を確認した。爆発寸前の噴火みたいに会長の額がピキピキいってるのがわかる。むしろ真っ黒なオーラで包まれてて直視出来ない。


「ふーん。投げたのは君なんだ」


 …いっ!? がっつり会長と目が合っちゃった。目っていうか眼っていうか。とりあえず目をそらしたら喉元裂かれちゃう。狙われてるよ、俺。仕留められるよ、俺。まだ死にたくないって。彼女いない歴=年齢だよ!? このまま死にたくないよー!

 んなアホな事考えてる間にも会長はズイズイ近づいて来てる。足動かしてないのに何移動してんだよ!? あれか? ちゃっり3mm浮いちゃってるみたいな? ボク、狸型ロボットですみたいな? ……あ、会長はカラスか。


「僕を無視するとは、随分と落とされたいみたいだね」


 真っ黒オーラに包み込まれた会長の背景には、間違いなく【ゴゴゴゴ……】みたいな効果音があるって。てか、落とすって俺はどこへ落とされるの?


「あ! ちょっ、待っ……! わぁあぁあ!!」





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