光と影-Light&Shadow-
「え・・・?
ということは、悠馬先輩とお兄ちゃんは
病院で知り合ったんですか?」
「そーだよ♪」
たしかにお兄ちゃんが中3、私は小6のとき、
お兄ちゃんは怪我をして1週間入院した。
そのときに知り合ったらしい。
「家にはいつも光梨がいないときに来てたからね~」
「まぁ、そういうことだー。
ていうか、
そんなに妹ラブだったとは知らなかったよ」
呆れ顔で見てくる悠馬さん。
――――当たり前だ。
今だって悠馬さんは一人で2人用のソファに座っていて、
向かい側の2人用のソファには、
私とお兄ちゃんが座っている。
べた、とくっついて。
まだ1人ぐらいスペースが残ってるほどに
お兄ちゃんはベッタリと寄り添っている。
「だって光梨こんなにもカワイイじゃねぇか!」
そんな壮大なノロケをいうお兄ちゃんを
見て心から思った。
・・・・・・本当にごめんなさい、悠馬さん。