光と影-Light&Shadow-
4人がけのテーブルの向こう側にお兄さんが一人、
こっち側に俺と光梨さんが座っている。
「まぁ、いいや。飛影くんならいいよ」
「え?何が?」
光梨さんに見えないように
こっちを向きつつニッと笑ったお兄さん。
「いや、何でもないよ。
光梨、お風呂入れといてくれる?
飛影くん送ってくるよ」
「え~・・・・・。分かったよぉ・・・・」
光梨さんは口を尖らせて、洗面所のほうへ向かった。
『じゃぁね♪』
そう口パクで俺に伝えながら。