君と一緒に幸せを探して。
───グゥ~


今は四時間目。


お腹がピークな時だ。


「腹減った。」


俺は呟いた。


呟いたってどうにもならないのに。


──キーンコーンカーンコーン


「給食!」


俺は叫んだ。


一斉に俺の方に向くたくさんの瞳。


俺は何もなかったように廊下に出る。


そしてそのままマスクをして手を洗い、給食の準備をした。


今の俺の行動は早い。


100m走を走っても誰にも負ける気がしない。


体力が続けばの話だが。
< 58 / 101 >

この作品をシェア

pagetop