遠距離恋愛


『今日何時の電車に乗る?』



なんだよ。

もう、私のことなんてどうでもいいの?


私はそんな気持ちを隠して返信をした。


『10時くらいのがいいよね』


私はなんとなく送ったけど、すぐには返信は来なかった。


20分くらいしてから、夏輝からのメールがきた。



『9時半くらいの電車がある。10分前に集合ね!』


何それ。

聞いてない。

私が、10時くらいって言ったの無視した?


私は、それでも返信をした。


『ちょっと早くない?』


そうしたら、今度は早く返信が来た。


『理子が言ったんだよ』


理子というのは、今日一緒に遊びにいく友達。


『10時半くらいにもあるよね?』


私はそのメールを送った。


しばらくしても、返事が来なかったのであえてメールは送らなかった。


そこから、数分たってから理子から電話があった。



「もしもし?」


私は、通話ボタンを押した。


『もしもし』

理子の声だった。

正直安心していた。



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