遠距離恋愛
君は、1つ目のハンバーガーを食べ終え口を拭いていた。
夏輝もジュースを口にし、理子に話しかけた。
「理子、ここじゃ勉強できないね」
そう、私たちは遊びに来たのではなく「勉強会」という意味で来ていたのだ。
お構いなしに君は食べ続けた。
私も、すっかり喉も渇いていた。
夏輝がジュースのストローから、口を離したのを見て私は立ち上がった。
「ちゅぅ~」
私は夏輝のジュースを横から飲んだ。
「ちょっと~菜乃香」
夏輝は笑いながら、またジュースを飲んだ。
理子は肘をテーブルについた。
だんだん理子の態度が悪くなっているのに、気がついた。
「ここ、やめない?」
私と理子は何も頼まずにイスに座っていた。
「いいじゃん」
君は、口に入ったまま話した。
理子はついに立ち上がり、歩き出した。
「ちょっと理子!?」
私は、理子の後を追った。