遠距離恋愛


どう...して?

なんで、君は......。


私じゃなくてなんで夏輝なの?


夏輝に、恋愛も負けたくなかった。

そのとき、気がついたんだ。

着信履歴に君の名前がずらーっと書いてあったこと。


夏輝は、慣れた手付きでボタンを押した。


「はい...何?」


私は、急に痛くなった。胸が。

張り裂けるような激痛が私の胸を襲う。


私にはメールしかしなかったのに!

返信だってなかなかしてくれなかったのに!



どうして?

どう、して?



ねぇ、分かる?夏輝。

私は、あなたが思うほど軽い気持ちで

君を好きだったわけじゃ、ないんだよ?




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