遠距離恋愛
私は一度、目をそらした。
興味のない授業にまた戻った。
でもやっぱり気になった。
私はもう一度、窓のほうをみた。
その子も一度授業の方に戻ったみたい。
けれども、私はもう一回目が合ってみたかった。
サラサラしていそうな黒髪。
光が反射して一部茶色に見える。
右手に水色のシャープペンシル。
私は、授業よりも夢中だったかもしれない。
すると1分も経たないうちに、また目があった。
また、だった。
瞳に吸い込まれそうになった私は、少しだけ頬を赤く染めた。
すると、少し微笑んだような顔をした。
名前は...なんだっけ?
私はまだ、名前で呼んだことはあまりなかったかもしれない。
男子なんて...
君だけでよかったんだ。
君に見惚れていたんだ。
他にも目を向けずに......。