遠距離恋愛


君がいないのは怖くて。

寂しくて、孤独で。


私は今まで、人を愛したことがなかった。


だから、君が「好き」と言ってくれたとき...


嬉しかった。



ただそれだけで、涙が溢れそうだった。

誰かに頼られてるんだって。

誰かに愛されてるんだって。


そう思うことができたから。


それだけで、私は幸せだったから。


いなくなるなんて思わなかった。

君が他の人を好きになるなんて思わなかった。


ずっと、“女”は私だけを見ていてくれているんだと...。


勘違いしてた。

思い込んでた。



バカだよね。
鈍感だよね。


君も飽きたら私はポイなんだ。

そりゃ私より可愛い子なんて沢山いるよ。


私より頭いい子だっているよ。

優しい子だっているよ。


でも、でも...。


君はそれを承知で付き合ってくれたんじゃないの?



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