ヤンキーダーリン

近くのコンビニへ来たけど、私のだいっきらいなヤンキーやら、不良やらが居てユーターンしようと思ったら.......

「ねぇ、君。」
え、私のことじゃないよね。
無視して帰ろーっと。
「ちょっと、無視すんなよ。」

ぱっと振り返ったら、
そこには、姫香の好きな翔也先輩が居た。

「な、なんですか?」
「君って、篠田姫香知ってるよね?」

姫香のことだよね....

「知ってますけど、姫香がどうかしたんですか?」
「どうかしたとかじゃなくて、その、えっと、アドレス教えてもらえないかな?」
「姫香のですか?」
「うん。」
お、教えてもいいよね。
姫香も喜ぶだろーし。
「いいですけど。」
「おお、サンキュー!」
と言って、
姫香のアドレスをあげた。
そして用が済んだと思って、帰ろうとしたら、

「君っ!!名前は?」
「双葉美央ですけど。」
「了解。美央ちゃんだね。これからよろしくね。俺は、高見翔也。翔也でいいから。」
さすがに下の名前はいかんでしょーよ。
「いえ。翔也先輩で。」
「了解しやしたぜい。」
「じゃあ、私帰りますね。」
「え?何のためにコンビニきたの?」
「あっ!ミルクティー買いに来たんだけど、もういいの。それじゃあ、翔也先輩。また今度!!」
「お、おう。また明日?」
おじぎをして、速攻家に戻ってきた。

あぁー。本当無理だな。あんな感じのチャラい人。

そしていつのまにか、
眠りについてた。

あの人が私のことを
気にかけてることも知らずに...

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