しゃぼん玉
-1章-親友
あの頃の私は、どん底だった。


憧れていた仕事。



でも現実はとても厳しく

それに負けそうになっていた自分にも


嫌気がさしていた。



ショップ店員。



聞こえはいいし、

キレイな洋服を着て。

キレイに着飾って。


ニコニコ笑って。



実際はそんないいもんじゃない。



ファッションアドバイザーなんて言って


お客様なんて言って


あたしの方がキレイでしょ?

って上から見下している。

売上げ売上げ。


お客様すごいお似合いですよ~!
スタイルいいしうらやましぃ~!!


なんて、毎日嘘つきまくりだ。


そんな同僚の声を聞いてるだけで吐き気がする。


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