御主人様のメイド
1st WORK メイド生活
*最悪な人生
あたしが中学3年生のとき。
事件が起きた。
それは学校から帰って来たときだった。
「ただいまー」
しかしおかえりの返事が返って来なかった。
買い物でも行ってるのかな。
でも玄関にはお母さんの靴があった。
そのときだった。
『ガシャン!』
リビングの方から大きな音が聞こえて来た。
あたしは急いでドアを開けた。
「お母さん…?」
そこには血だらけのお母さんが倒れていた。
目の前で何が起こっているのかよく分からなかった。
「何が起きたの?!お母さん!しっかりして!!」
あたしはしゃがみ、お母さんを揺すった。
「夏姫…っ。逃げて…」
お母さんは声を振り絞り、あたしの腕を掴んだ。
「夏姫。お前はお父さんと暮らすんだ」
「お父さん…?!」
お父さんは強引にあたしを立たせ、腕を引っ張った。