バツ2彼氏
あたしは健くんの言葉を遮る。
「ごめん! 覗くつもりなんてなかったの。健くんとご飯食べて、その帰りで…」
頭の中で何度もさっきの映像がフラッシュバックする。
確かに先生は美雪さんのことを抱き寄せたよね?
不可抗力の延長みたいな感じではあったけど。
「前田」
困ったような先生の顔。
そんな顔されると、どうしていいか分からないよ。
「前田、これはー」
「じゃあ、あたしはこれで!!」
「前田っ!?」