バツ2彼氏

あたしはその場から走り出した。

どんな言い訳をされるのか、何を言われるのか怖くて。

聞きたくなくてー。





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 ・


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「…前田!」



あたしを呼ぶ先生の声。

すぐに先生は追いかけてきてくれた。

だけど、あたしは先生のほうを振り向くことができない。


「待てよ、前田」

ガシッと腕を掴まれ、あたしはようやく先生のほうを見た。

「誤解だから。さっきのはそういうんじゃないから!」

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