バツ2彼氏

あたしは慌ててベンチから飛び起きる。

何で先生がここにいるの?


「あんな電話もらったらジッとしてらんないだろ」

そう苦笑した先生。

あたしは未だに今の状況が把握できずにいる。

「でも学校は?」

「仮病使って早退してきた」

「え~~! ニアミスしたらどうするつもりだったの?」

「んなことまで考えてる余裕なかった」

「…信じらんない、アホ」

「どっちがだ」

先生は照れたように呟いて、携帯でどこかに電話をかける。




「…あ、健?」

「…!?」

< 196 / 210 >

この作品をシェア

pagetop