バツ2彼氏
『俺、優香さんのこと好きだから。親父の彼女でも勝手に好きだから』
「健くん…」
『1晩同じベッドにいるの、辛かったんですけど~?』
健くんは一転、明るい声でそう言った。
きっと無理して言ってくれてるんだろう。
「健くん、ありがとう…」
『え? いや、普通怒られる立場なんですけど』
「ううん」
『それよか親父と上手くやんなよな』
「…え」
『あのクールな親父が学校サボって長野まで迎えにいくなんてさ。もうそれだけで優香さんへの想いは本物でしょ』
「…そんな」
『悔しいけどね。…あ、明日休みなんだし泊まりでラブラブしてくれば~?』