バツ2彼氏

「あれ? 成績、結構良かったじゃん?」

それは先生の『社会』だけ。

先生の授業だけは頑張ってたから、そういう印象なのかな?


「今はね、駅ビルでショップ店員してるよ」

「ショップ店員ってアパレルとか?」

「そうそう」

「あ、そーいえば服に興味あるって言ってたな」

「え、覚えててくれたの? もしかして先生ってあたしのこと好…」

「アホ。お前、クラスのファッションリーダーって感じだったから覚えてたの!」

冗談だったのに、またそんな全力で否定する。


「まあ…、可愛いとは思ってたけどな」

「…え」
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