バツ2彼氏

「こんなとこで…っ」

あたしは赤面しつつ、先生の体を引き離す。

「…しないよ。凍え死んじゃうからな」

先生はそう微笑んで、あたしを抱き起こした。


「さてと、家に電話して」

「へっ?」

「ホテルとってあんだ。明日は学校も休みだし、こっち泊まってくぞ」

「…ん」

「本当は実家に連れてきたいけど」

「…」

「さすがに今はまだ無理。なんせ俺バツ2だからな!」

「分かってますっ!」

先生の冗談ぽい笑顔に、あたしも微笑む。




「…だけど、いつかちゃんと紹介するから」


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