バツ2彼氏

「デートじゃないよっ」

あのドライブはかなり無理やりだったし。

「まあ、あんまり夢中にならないほうがいいよ?」

「え…?」

梓の言葉にあたしは顔を上げる。

「6年前とは違うもん。お兄さんだった先生も、既にオジサン間近!」

「えー。梓までそう言う! そんなに変わってないよ?」

「そりゃあ、あの水野先生だからイイ感じに老けてるのかもしんないけどさ」

「老けって…、梓ヒド」

「それでも止めといたほうが無難だって。バツ1なんて何かと大変そうじゃん」

「んー…」


確かに先生がバツ1だって聞いてショックだった。



< 30 / 210 >

この作品をシェア

pagetop