バツ2彼氏

「先生、ここ女の子向けのショップなんだけど」

「ちょっと下の階に用事があったから、ついでに職場見学」

「もーっ」

いきなり来るなんて酷い。

メールで先に言ってくれれば、心の準備もできたのに。


「仕事中ごめんな。これ、前田のだろ?」

先生は笑顔でポーチを差し出す。

「あ、それ! どうして?」

失くしたハズの化粧ポーチ。

困ってたけどもう諦めてた。

「俺の車に落ちてた」


< 33 / 210 >

この作品をシェア

pagetop