バツ2彼氏
意外にも先生の家は2階建ての一軒家だった。
こんな大きな家で1人暮らし?
「先生、ここで1人じゃ寂しくない? あたしも住んでいい?」
あたしは冗談ぽくそう言って、家の中を見回す。
「1人じゃないから」
「…え?」
あたしはその言葉に思わず振り返る。
「ペットでも飼ってるの? 先生」
「じゃねーよ」
ちょうどその時、玄関のほうから物音がした。
「あれ? 誰か来たのかな」
「…健かな」
「健?」