バツ2彼氏

ニヤッと笑ってあたしを見る健くん。

コイツ…、15歳にしては妙に女慣れしてる?

「優香さん。"センセー"に飽きた時は声掛けてよ?」

「…っ」

先生、どういう教育してんの!?




「…何してんだ? 玄関先で」

先生がドアから顔を出す。

「あ、先生…!!」

「じゃ 俺はこれで」

健くんはそう言い残して出掛けていってしまった。




「アイツ、何か変なこと言った?」

先生があたしの前にコーヒーを差し出しながらそう言う。

「まあ…」

< 60 / 210 >

この作品をシェア

pagetop