バツ2彼氏
「え? 何て?」
「"センセー"に飽きた時は俺に声掛けてよ? だって」
「はぁ~~。最近、親の俺も掴めないんだよな。アイツのキャラ」
「かなり遊んでるね、あれは」
あたしは冗談ぽくそう言う。
高1にしては大人っぽく見える彼。
髪も派手な色に染めてるし、軽い感じ。
今どきのちょっと不良な男子高生ってところかなー。
イケメンだからかなりモテそう。
親子だけあって少し先生に似てるし。
「ごめんな、前田」
「へっ?」
「健のことも、バツ2なことも黙ってて」