バツ2彼氏

「え…」

あたしは先生の瞳を見つめる。

「一応 付き合ってるんだよね? でも決定的な言葉もらってないし…」

「…」

「あれ以来、キスすらしてこない。もしかして あたしが勝手にそう思ってるだけなのかな? って」

「…」

「呼び方だって…」


先生がバツ2で、子どもがいることはショックだった。

だけどそれよりも、先生にとってのあたしって何?

この1ヶ月 不安でもどかしくてー。




涙を堪えて先生を見上げる。

すると先生はあたしの体を引き寄せた。


< 63 / 210 >

この作品をシェア

pagetop