バツ2彼氏

「え? そう?」

仕事終りに、珍しくお母さんとショッピング。

日が暮れかけた街を2人で歩く。

「だっていつもニコニコしてる。あ、もしかして彼氏でもできた~?」

お母さんがあたしの顔を顔で覗き込む。

「ええっ!」

あたしは一気に顔が赤くなった。

「あ、やっぱり。今度紹介してよね」

すぐ顔に出るタイプだからな、あたし。

お母さんにあっさりと見抜かれちゃった。

「優香、今まで彼氏紹介してくれたことないじゃない? お父さんも心配するから今度は…」

「でも まだそこまでの仲じゃないから」

親も水野先生の存在は知ってる。


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