バツ2彼氏

「そうだよ、気になる。先生が悲しむ顔を見たくない」

「親父は俺に大して関心ねーよ」

「そんなこと…!」

健くんは少し微笑んで、あたしの腕を掴んで塀へ押し付ける。

「…っ!」

キリッという痛みと、タバコの煙り。

気づくとすぐ近くに彼の顔があった。


「…ねぇ、"センセー" とはもうエッチしたの?」




「…!!」

耳元でそう囁かれ、あたしの顔はカッとなる。

「あれ? その様子だとまだなんだ」

「…子どもには関係ないでしょっ」

< 76 / 210 >

この作品をシェア

pagetop