バツ2彼氏
「今のタイミングで叱らないで。あたしが言ったってバレちゃう」
「ん。そだな」
「付き合ってるグループも相当悪そうだったよ」
「そうか。俺、正直どうしたらいいのかもう分らないんだよ。偉そうに教師してる資格ねーな…」
「そんなことないよ」
「…」
「健くん、寂しいのかな?」
「え?」
「何だか悲しい目をしてる。最初から少し感じてたんだけどね」
先生は少し考え込んだ後、口を開く。
「小さい頃から父子家庭だったからな。俺も仕事仕事でちゃんと面倒見てやれなかったし」
「そっか」
「寂しい思いさせてたんだと思う」