バツ2彼氏

「親父が優香さんに惚れた理由」

「は!?」

「俺も狙っちゃおうかなぁ。略奪愛♪」

「ばっ、バカじゃ…」

あたしがそう言いかけた瞬間、隣にいた彼女がバッグで健くんを叩いた。

「あたし、もう帰るからっ…!!」




怒ったように帰ってしまった彼女。

「…いいの? 追いかけなくて」

「別に。付き合ってるわけじゃねーし」

「え? そうなの?」

「そう。あれはただのセフレ」

「…ブッ」


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