バツ2彼氏

「…なーんて嘘! いちいち反応面白いね、優香さん」

「も、もーっ。大人をからかうのもいいかげんにしてよ」

「はは。でも…、親父がこういうタイプの彼女作るとはね」

「え?」

「俺が知る限り、今までは物静かで知的そうな女ばかりだったから」

「うるさいバカで悪かったね」

「そういう意味じゃないよ」

「…それにしてもさ。先生の元カノ、そんなに沢山知ってるんだ?」

ちょっと妬いてしまう。

「いや。お袋と前の奥さんだけだけどね」

「なーんだ」

「でも よくバツ2なんかと付き合うね。優香さんまだ22歳でしょ」

「別に関係ないよ」

「普通は性格に問題があるのかとか、女癖が悪いのかって疑って躊躇わない?」

「別に。先生はそんな人じゃないって分かってるし」

「いやいや。実は裏の顔があるかもよ~?」

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