バツ2彼氏
「あ、ごめん。何かボーッとしちゃって!」
お泊まりだと思ったら妙に緊張して、動きがおかしい。
それに今日は気合入れまくって来たからなー。
仕事以外では全く履かないミニスカートに、上もちょっと露出多め。
髪もウェーブかけてみたりした。
メイクも大人っぽくしたつもり。
未だに進展のないあたし達に呆れた梓が、色々とプロデュースしてくれた。
梓曰く、『これで押し倒してこないハズがない!』。
あたし的には、いかにもって感じで… どうかと思ったんだけど。
「…あれ?」
あたしはテーブルの上にある、ピンクのハンカチを見つけた。