涙の枯れる頃


――――――ピッピッピッ―――…


耳に機械音が聞こえる。
目の前には、白い天井。

そして、手の感触が無い。

……どうしたんだっけ??

さっき。
一体、何があったの?


アレ?優真は?優真は何処?

「…ゅ……ま…」
声がうまく出ない。

…どうして?


私は体を起こした―――…


私が居るのは、白い部屋。
そして、私の手には、管がついてる。

――――点滴だ。


…どうして?

私はナースコールを押した。


――――ガラッ

「どうかしましたか?」
看護師らしい、30代半ば位の女の人がきた

「…何で……此処にいるの…?」
「アラ。覚えて無いんですの?……貴方。事故に合ったのよ」

……事故?
私、事故に合った…の?

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