涙の枯れる頃
「……日向。
日向のお家に帰りたい」
日向は優しく微笑んで、頭を撫でた。
「…そうだな。明日、帰ろう」
…明日。
長い時間。
ねえ、日向。
―――甘えてもイイ??
「日向……」
「ん?」
「…今日、帰っちゃうの?」
「…俺が帰ったら、美姫はどうやって身を守る?」
え?
じゃ、じゃあ――…
「…居てやる」
「…っ! ありがと!!」
日向のシャツを放し、背中に手を回した。
ベットにゆっくりと寝かされた。
「……日向」
「ん?」
「……」
…言いたい。
けど、恥ずかしい。