涙の枯れる頃
「…言わねぇと分かんねぇ」
「…知ってるもん」
「……じゃあ、言え」
日向は口角をあげ、頭に手を置く。
絶対、あたしが言いたい事分かってるだろ?!
「わ、分かってるくせにっ!!!」
「あ?
…美姫が言わねぇと意味ねーだろ」
はあ?
知ってるんだったらいいじゃん!!
「……言え」
「イヤ」
「…んじゃ、知らねぇ」
日向はベットの隣にあるイスに腰掛けた。
「ま、待ってっ! ……日向」
「何?」
意地悪に口角をあげて、煙草に手をかけてる日向。
い、言うぞ。
「…っ! ……い、一緒に…寝た…ぃ」
一気に体温が上昇して、顔が熱くなった。