涙の枯れる頃
私の気持ち
「……」
目を開けて、甘い香りがする日向の胸に顔を埋め、絡んでるあたし達の手を見つめた。
夢にまで見た、“恋人繋ぎ”
あたしは今―――…
日向と……してるんだ。
日向の顔を見上げた。
安らかな顔で、寝てる日向。
良い位に日焼けした、綺麗な頬。
いつもは、みんなを圧倒させる、紅色の目をしてる日向。
でも今は目を瞑り、穏やかな顔をしてる。
…抱きついてイイ、かな??
みんなといる内に気付いた事。
……私、抱き魔…みたい。
だって、今まで大切にされた事もなければ、
抱きしめられた事も無い。
だから、抱きしめて欲しい。
ずっと、温もりに触れていたい。
……そう思うのは、変…カナ??