涙の枯れる頃




どうして?

どうして?


いくら考えても、答えは出てこなかった。


どんどんと流れ出てくる涙を―――

布団の中で丸まり、必死に涙を堪えてた。



けど、

涙はおさまるどころか、
日向の事を思うだけで、増してくる。


…何で?
何で?

どうしよ。
こんなに涙って出るの?


もう、布団濡れちゃってるよ。


それに。

もうすぐ日向が帰ってきちゃうのに。



―――ガラッ


ヤバッ。
心配されちゃうよ。



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